みなさんはじめまして、Actibu Outdoor ヤスです(Actibu Ch)。YouTubeでフランスのルアーフィッシングをメインに配信しとります。
普段はパリのセーヌ川や運河、池で、パーチやザンダー(パイクパーチ)、パイクをルアーで狙うとります。フィッシュグリップは今も使うとりますが、使うのはヨーロピアンシーバスを釣りに行く時だけです。今メインで使うとるのは、ラパラのプラスチックのフィッシュグリップ(RFFG9・23cm)で、2023年頃から使うとります。
この記事では、なんで高いグリップじゃなくてプラスチックなのか、実際の使い方、弱点、それから「魚がかわいそう」と言われる使い方と、ヨーロッパでフィッシュグリップが敬遠されとる理由まで、正直に書きます。
先に結論:ネットの補助で使うなら、プラスチックがコスパ最強
| こんな使い方 | おすすめ |
|---|---|
| ランディングネットで取り込んで、ルアーを外す時だけ魚を保持したい | プラスチックのフィッシュグリップ(自分はラパラ RFFG9) |
| ネットを使わず、寄せた魚の顎をそのまま素早く掴みたい(シーバスなど) | ボガグリップ、オーシャングリップなど、トリガー式で先端が回転するもの |
| 大きな青物など、力が強くて重い魚 | 強度のある金属製(スミス イージーフィッシュグリップ22、ボガグリップなど) |
- フィッシュグリップの一番の目的は、釣った後にリリースまでを早く安全に済ませて、魚へのダメージを少なくすることじゃと思うとります
- プラスチックは挟む所が丸くて太いけー、下顎を貫通しにくく、魚を傷つけにくい。しかも安い
- 弱点は、開け閉めにコツがいること、挟む所が太くて小さい魚の口に入りにくいこと、先端が回転せんこと
- どのグリップでも、下顎の一点だけで重い魚を吊るすと顎を壊すことがあります。自分はパイクにはもう使うとりません
目次
- フィッシュグリップとは?何のために使う?
- 今使っているのはラパラ RFFG9(ヨーロピアンシーバス用)
- プラスチックのフィッシュグリップの使い方
- プラスチックのフィッシュグリップの弱点
- フィッシュグリップはかわいそう?魚を傷つける使い方
- ヨーロッパでフィッシュグリップが敬遠される理由
- 最強のフィッシュグリップはどれ?選び方
- まとめ
フィッシュグリップとは?何のために使う?
フィッシュグリップは、魚の口を挟んで掴むための道具です。形や大きさ、素材はいろいろありますが、やることは同じです。
自分は、フィッシュグリップの一番の目的は「釣った魚を、早く安全にリリースまで持っていくこと」じゃと思うとります。そのために、次のような場面で役に立ちます。
魚を確実に掴む
素手で魚をしっかり掴むのは、思うとる以上に難しいです。ブラックバスみたいに下顎を掴む「バス持ち」ができる魚もおりますが、体の大きさの割に口が小さかったり、ヌメリで滑ったりして、暴れたらすぐ外れてしまうことも多いです。高い所から何度も落とすくらいなら、グリップでしっかり保持した方が魚のためにもなります。
ケガをせずにルアーを外せる
鋭い歯がある魚や、暴れた時にエラやヒレが刺さる魚は、グリップで口を押さえとった方が、安全に早くルアーを外せます。アングラーもケガをせんし、早く外してあげた方が魚も元気なままリリースできます。
特にトレブルフックが2つ3つ付いたルアーで、暴れとる魚の口を素手で掴むのはぶち危ないです。ちなみに自分は今、ルアーのフックを全部バーブレスのシングルかツインにしとります(バーブレス・シングルフックにした理由はこちら)。
魚に直接さわらずに済む
魚によっては、人の手で触られて体のヌメリが取れると弱ってしまうこともあります。「魚を触りたくない」じゃなくて、魚になるべく触らずにリリースしてあげるために使う、という考え方がええと思います。
今使っているのはラパラ RFFG9(ヨーロピアンシーバス用)
2022年頃まではオレンジのプラスチックのフィッシュグリップを使うとって、2023年頃からラパラの白いフローティングフィッシュグリッパー(RFFG9・23cm)に替えました。仕組みは同じプラスチックのタイプで、オレンジのものより一回り大きいです。シーバスにはこっちの方がちょうどええので、オレンジの方は今はほとんど使うとりません。
| 項目 | ラパラ フローティングフィッシュグリッパー RFFG9 |
|---|---|
| 長さ | 23cm(9インチ)。小さい15cmの RFFG6 もあります |
| 素材 | プラスチック(錆びない) |
| 水に浮く | 浮く |
| 付属品 | リストランヤード(手首に掛けるストラップ) |
| その他 | 計量器(スケール)に取り付けられる |
(スペックはラパラの製品情報より。2026年11月時点では、Amazon.co.jpでのラパラ RFFG9 の販売は出品者からだけで、海外より高めの値段になっとります)
なんでヨーロピアンシーバスだけで使うのか
フランスのメインの釣りのパーチ、ザンダー、パイクでは、フィッシュグリップはほとんど使いません。パーチはサイズ的に要らんし、パイクとザンダーで使わん理由はあとで書きます。
ヨーロピアンシーバスで使うのは、日本でシーバスにフィッシュグリップを使う理由とだいたい同じです。
- 日本のシーバスと同じで、体格の割に顎が比較的強い。グリップだけで持ち上げても、大きなダメージにはなりにくい魚です
- ヨーロピアンシーバスは口が少し小さいけー、バス持ちがけっこう難しい。暴れた時に保持できんで、落としてしまうこともよくあります
- 安全面、ルアーを外す時、魚の扱いを考えると、しっかり保持できるグリップがあった方がええ
良かった点
- 一番は、魚を傷つけんこと。プラスチックで、挟む部分が丸くて太いけー、下顎の薄い膜を突き破りにくい。フィッシュグリップでよくある「下顎の貫通」が起きにくいのは、ほんまにええところです
- 水に浮く。万が一落としても浮いてくれるけー、回収できます
プラスチックのフィッシュグリップの使い方
「フィッシュグリップ 使い方」で調べて来られる方も多いので、開け閉めの仕方と、実際に釣り場でどう使っとるかを書きます。写真は前に使うとったオレンジのものですが、ラパラも開け閉めの仕組みは同じです。
開け閉めとロックのかけ方
- 取っ手を開くと、魚を挟む口が大きく開きます
- 取っ手を軽く握ると、口が閉じます
- そこからさらに握り込むと、カチッとロックがかかって、簡単には開かんようになります



外す時は、取っ手を開く方向に力をかけるとロックが外れます。ロックしてしまえば、開く方向に強く力をかけん限り口は開かんので、ホールド力は十分です。

釣り場での使い方(おかっぱり)
- ランディングネットですくって、陸に上げる
- ネットの中の魚の口を、フィッシュグリップで挟む
- グリップで持ったまま、ルアーを外す
- 写真を撮る時は、そのまま撮る(持ち上げることもあります)
- グリップを外して魚をネットに戻して、ネットからリリース
船の時も基本は同じで、ネットですくうか、引き抜けるサイズなら引き抜いて、グリップで口を掴んでルアーを外します。記念撮影をしたら、グリップからそのまま海にリリースしとります。
ヨーロピアンシーバスなら、グリップだけで縦にして持ち上げることも、片手を添えることもあります。ただ、これは顎が強いシーバスだからです。どの魚でもグリップだけで吊るしてええわけじゃないので、下の注意点も読んでみてください。
どこに付けて持ち歩くか
自分は、腰のベルトに付けとるフィッシュマンのルアーバッグのD環に、マグネットリリーサーで短く付けとります(1つはテイルウォークのもの。ほかは何かを買った時に付いてきたもので、メーカーは分かりません)。コイルコードだけだと長くてブラブラするけー、リリーサーで短くまとめて、落下防止にコイルコードも一緒に付けとります。今の釣りのスタイル(バックパック+ウェーダーベルト+ルアーバッグ)は、ダイワ ヒップバッグの記事で書いとります。
プラスチックのフィッシュグリップの弱点

- 開け閉めにコツがいる。取っ手を開いて口を開け、握り込んで閉じる仕組みなので、トリガーを引くだけのグリップみたいに片手でコンパクトには操作できません。慣れんうちは少し難しいかもしれません
- 挟む部分が太い。強度を出すためか、金属のグリップに比べてかなり太いけー、口に入れにくい時があります。すごく小さい魚に使いたい時は、なかなか難しいと思います
- 先端が回転せん。安くてシンプルな作りなので、高いグリップにある「握ったままでも先端が回って、魚の動きについていく」機能はありません
- すごく大きくて力の強い魚だと強度が心配。何十キロもある青物なんかが暴れたら、壊れるかもしれません(その経験はないので分かりませんが)
フィッシュグリップはかわいそう?魚を傷つける使い方
フィッシュグリップそのものが悪いわけじゃないと、自分は思うとります。使い方次第で、魚を早く扱ってリリースできるええ道具になります。ただ、使い方を間違えると、魚に必要以上のダメージを与えてしまいます。気をつけたいのは次の2つです。
下顎の一点だけで重い魚を吊るす
魚によっては、下顎の一点に全体重がかかると、顎を壊してしまうことがあります。体の大きさに比べて顎が強くない魚もおるけーです。持ち上げるだけなら大丈夫でも、その状態で魚が暴れたりロールしたりしたら、顎が壊れる可能性はぐっと上がります。
持ち上げる時は、グリップで口を掴んで、もう片方の手で体を支える。これを徹底しとれば、ずいぶん違うと思います。
下顎を貫通させてしまう

グリップで掴んだ状態で魚が暴れると、下顎の薄い膜を突き破って、グリップが貫通してしまうことがあります。その状態でさらに暴れると、穴が広がって傷が大きくなります。フックの穴とは大きさが違うけー、治りにくかったり、その間に弱ってしまうこともあると思います。挟む部分が丸くて太いプラスチックのグリップを使うとるのは、これが一番の理由です。
自分がパイクにフィッシュグリップを使わない理由

この写真は2020年の自分です。昔は知らんで、こうやってパイクをグリップだけで縦に吊るしとりました。今はもうやっとりません。
パイクは細長い魚で、体重に比べて口(顎)が小さいんです。下顎の一点だけでパイクの全体重を支えようとすると、顎が壊れる可能性がすごく高い。実際に昔使うとった時、パイクが暴れて下顎が壊れそうな音がしたことがあって、「あ、これはほんまに魚を痛めてしまうな」と思いました。それから、パイク釣りでは使うとりません。
日本人の感覚だと、パイクは鋭い歯がたくさん付いとるけー、それこそフィッシュグリップを使いたくなると思います。正しく使えば悪くはないんですが、口にかけて、もう片方の手で体を支えて持ち上げる、という使い方がされとらん場面も多いのが現実です。
ザンダーは使ってもええかなとは思うんですが、パイク釣りの流れで、ヨーロッパではフィッシュグリップ自体があまり好かれとりません。なので自分も、使う必要はないかなと思うて使うとりません。
大きくなる魚は、水の中で使う

写真はヨーロッパオオナマズです。このくらいのサイズなら、フィッシュグリップは普通に使えると思います。ただ、ヨーロッパオオナマズは2mくらいまで大きくなるけー、そうなると強度も心配で、グリップで持ち上げて陸に上げるのは難しいです。水の中でちょっと保持しておきたい時に使うくらいなら、ええと思います。
ヨーロッパでフィッシュグリップが敬遠される理由
フランスに限らず、ヨーロッパでは今もフィッシュグリップは敬遠されとります。「魚を傷つけることが多い道具」という認識があるけーです。
SNSでフィッシュグリップを使って魚を持ち上げとる写真を見ると、いい気がせんアングラーが多いのは事実です。特に、グリップだけでパイクを縦に吊るしとる写真は、よう思われません。
個人的には、「フィッシュグリップを使うとるから悪」という考えはよくないと思うとります。使い方次第で、魚を早く扱ってリリースできるなら、全然使ってええと思う。ただ、ヨーロッパでは「フィッシュグリップ=使わん方がええもの」という風潮になっとるけー、正しく使うとってもそう見られることはあります。使うにしても、魚を守れるプラスチックの方がええよね、という考えが強いと思います。
魚へのダメージを少なくする工夫は、魚へのダメージを少なくする方法の記事にもまとめとります。
最強のフィッシュグリップはどれ?選び方
どれを勧めるかは、正直難しいです。どういう使い方をするかが一番大事じゃと思います。フィッシュグリップの目的は、魚を早く安全にリリースすることなので、自分が使いやすいものを選ぶのが一番です。
ネットの補助で使うなら、プラスチック
あえてフィッシュグリップを使う人には、自分みたいに「なるべく魚にダメージを与えたくない」と考えとる人も多いと思います。その目的なら、プラスチックはダメージを与えにくいです。自分みたいに、ランディングネットで取り込んで、ネットの中の魚の口を挟んで、ルアーを外す時だけ使うなら、プラスチックは魚にも懐にも優しいのでおすすめです。
ただ、プラスチックも使い方次第です。先端が回転せんけー、魚がわっと暴れた時は、パッと手を離してストラップだけで吊るすようにせんと、顎が壊れるのを防げません。そこは、握ったままでも先端が回ってくれる高いグリップの方が、魚にもアングラーにもええと思います。
寄せた魚をそのまま掴むなら、ボガグリップやオーシャングリップ
日本でよくある、ネットを使わずに寄せた魚の顎をそのまま素早く掴む使い方(特にシーバス)なら、ボガグリップや、スタジオオーシャンマークのオーシャングリップみたいなトリガー式の方が向いとると思います。
ボガグリップとオーシャングリップは、使ったことはありません。なので正直なレビューはできませんが、みんな使うとって評判もええし、強度もお墨付き、回転する仕組みも付いとります。王道で間違いないのはボガグリップじゃと思います。先の金属の部分も丸く作られとるように見えるけー、魚へのダメージも少ないはずです。丈夫で長く使えますが、初めて買う人がためらう値段なのは確かです。
大きな青物には、スミス イージーフィッシュグリップ22
スミスのイージーフィッシュグリップ22も、使ったことはありません。評判がようて強度もかなりあるけー、大きな青物にも信頼できそうな印象です。金属ですが先が丸く作られとるように見えるので、大きなダメージは与えにくいと思います。作りはプラスチックのグリップに似とって、大きなプライヤーみたいに持ち手をガバッと開いて締め込むタイプです。慣れは要りますが、シンプルな作りなので壊れにくく、長く使えると思います。
まとめ
フィッシュグリップは、魚を早く安全にリリースするための道具です。自分はランディングネットの補助で、ヨーロピアンシーバスの時だけラパラのプラスチックのグリップを使うとります。挟む所が丸くて太いけー下顎を貫通しにくく、水にも浮いて、しかも安い。この使い方なら、プラスチックで十分、というかプラスチックが一番じゃと思います。
ただ、どのグリップでも、下顎の一点だけで重い魚を吊るすと顎を壊すことがあります。持ち上げる時はもう片方の手で体を支える。パイクみたいに細長くて顎の弱い魚には無理に使わん。これだけ気をつければ、フィッシュグリップは魚にもアングラーにもええ道具です。
関連アイテム
今使うとるラパラ フローティングフィッシュグリッパー(23cm)です。
同じラパラの小さい15cmです。こちらは使ったことはありません。
スミス イージーフィッシュグリップ22です。使ったことはありません。
ボガグリップ 15LBです。使ったことはありません。
スタジオオーシャンマークのオーシャングリップ OG2100です。使ったことはありません。
自分も1つ使うとるテイルウォークのマグネットリリーサーです。




