ザック(バックパック)メーカーのGREGORY、アルピニスト35(Alpinist 35)のレビュー記事です。
このアルピニスト35、アルパインクライミングに特化してデザインされているザックです。
といっても、普通のハイキングな登山で使えないわけでは決してありません!
というか、もしかしたら、最初からアルパイン系のザックを買ってしまっている方がどちらにも使えていいかもしれません!
といっても、3シーズン用のザックとは少し違う、アルパインザックならではの作りになっているので、参考に紹介します。
特にアルパイン系の登山(複合ルート、岩、雪、氷などが複合する場所を急登したり、アイスクライミングの要素がある登山)、をする場合には、購入してよかったです。
そのようなシーンにおいては、3シーズン用のザックに比べて、ストレスが激減しました。
- GREGORY Alpinist35の外観・特徴
- サイズ感
- デメリット
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GREGORY Alpinist 35の外観
正面&横:
GREGORY Alpinist 35の細部・特徴
アイゼン収納用ポケット:
GREGORY Alpinistの大きな特徴の一つです。
ちなみに所有している、
- ぺツル リンクス(ワンタッチ式)
- ブラックダイアモンド セラックストラップ(ストラップ式)
は問題なく写真の様に収納出来ます。
使わない時はこのように、ぺたんこに折りたためるので邪魔にもなりません。
個人的にこのポケットはとても便利です。
アイゼンを外すポイントになった時、雪のついた、もしくは泥もついているアイゼン。
ある程度は洗いますが、完全に綺麗にするのは難しいですよね?
そのまま、ザックの中に入れるのは抵抗があります。
ザックの中も濡れてしまいますし、汚れてしまうかもしれません。
そんな時に、サクッと雪や泥のついたアイゼンを収納できるこのポケット、個人的にはすごい便利!
ピッケル装着:
この様に簡単にピッケルを装着することも出来るので、雪山登山に必須のピッケルを使わない時は、簡単にザックにつけておくことが出来ます。
雨蓋(トップリッド)の固定金具:
通常、トップリッドと呼ばれる、上のパカパカしてるザックの頭てきな部分はバックルで下のボディー部分とつなげて固定することがほとんどですが、
雪山での使用がメインで想定されているため、厚手のグローブを装着していても外しやす様に、この様な金具がついており、掛けるだけの仕様になっています。
掛けるだけですが、外れたことは今のところ一度もありません。
ヒップベルト(サポーター)が取り外し可能:
このアルピニスト、ヒップベルトの部分を取り外しすることが出来ます。
これも、個人的には非常に便利!
雪山での複合ルートなどいわゆるアルパインクライミングをする際には、命綱を結ぶためのハーネスを着用していることも多く、
このヒップベルトがあると、着用しているハーネスの部分とちょうど重なってしまうため、取り外している方が使用しやすい時があります。
逆に雪山でもハイキング要素が高く、ハーネスの着用が必要ない場合や、クライミング要素の少ない登山であれば、ヒップベルトを付け直して、腰で荷重を支える背負い方にすれば楽になります。
これが、アルピニストを最初に買ってしまえば、普通の日帰りハイキングや山小屋泊にも使えるし、レベルアップでアルパインに挑戦しようと思った時にも、買い替える必要もなく使えるので、
最初のザックにもおすすめじゃと今なら思います!
ヒップベルトにハーネス機能:
アルパイン用のザックのため、ヒップベルトの側面には、アイスクライミング用のアイススクリュー(ペグ)などのクライミング備品を取り付けることが出来ます。
シート(パッド)付属:
背面部にこの様なシートが入っており、簡易的なシートになり、岩場などで休憩し座ったり寝転ぶ場合に使用出来る、細かい機能となっています。
トップリッドのポケット:
大きく開いて、収納スペースも十分
鍵など、貴重品をつけておくことの出来るストラップもついてます。
メインコンパートメントの口:
ハイドレーションポケット:
ハイドレーションポケットついてますが、雪山では私はおすすめしません。
断熱材がホースについているものもありますが、ついていないものじゃと、ホースが普通に凍って飲めなくなります。
山専ボトルなどに暖かい飲み物を入れて持っていく方が私はおすすめです!!
メインコーパートメントのアクセス:
Gregory Alpinist35は1気室ですが、サイドからこの様に大きく開くことが出来てアクセスも簡単。
サイズ感:
GREGORY ザック用・背面長の測り方です:
デメリット
デメリットというデメリットは正直ないですが、
ほんとうに、アルパインクライミングでしか使わない、崖ばっかり登りたい!
見たいな人は、もっとアルパインに特化して、外側にほとんど何も付いていないつるんとしていて、より軽量のザックのほうがいいかもしれないですね。
自分は、そこまでガチなアルパイン登山を毎回やるわけじゃないので、このアルピニストで十分です。
購入しようと思った理由
最初に雪山やアルパインでも、いつも使っている3シーズン用のザックで代用できない??
と思うと思います。
自分もそうでした。じゃけー、初めての雪山での複合ルート登山のアルパインでは、いつも使っている GregoryのZ40で挑みました!
*Gregory Z40は素晴らしいザックです。夏のハイキングならAlpinist35があってもZ40で行きます。それに雪山でもハイクがメインであればなんの問題もないと思います。
しかし、ミックスルートで岩の岸壁をピッケルやアイゼンを駆使して、急登して行ったり、崖に近い様なところの岩の間をすり抜けたりいうシチュエーションでは、
3シーズン用のザックだと、ストラップが外に多くて、引っかかりやすかったり、背面システムがしっかりしている分、外に出っ張っていたり(それが岩に引っかかりやすかったり)と、
ハーネスをつけて、命綱をつけて、踏み外したら滑落してしまう様なところで、少しでもザックが岩に引っかかりやすかったり、干渉しやすかったりする状態は、想像以上にストレスに繋がることを痛感したので、
アルパイン用のすっきりとしたザックを購入することにしました。
単純にGregory 推しというとこもありますが、アイゼンの収納ポケットや、ピッケルの装着機能。
また、デザインも非常にカッコよかったのもあります。
アルパインに挑戦してみたい思いがあるなら、アルパイン用のザックを購入することを私はおすすめします。
このグレゴリーアルピニスト35であればウェストサポートも付いているので、3シーズンの日帰り登山などにも普通に使うことも出来そうですし、応用もしやすいと思うので、
繰り返しになりますが、もしかしたら、最初のザックして購入してしまえば、これひとつでだいたいこなせてしまうかも!!
少なからず、私は購入して良かったです。
関連(紹介)アイテム:
これが今回紹介している昔のモデルです↑
これが現行モデルのようです↑
現行モデルは紹介している以前のモデルとデザインが少し異なっておりますが、アイゼン用のポケットもデザインは違えど健全で、やはり、いい感じですね!!