【雪山装備】おすすめピッケル(アイスアックス)は何だ!間違った選択してませんか?選び方は?

この記事を読んでいるということは雪山にチャレンジしようと思ってる?

是非始めましょう!そう思っているのにやらないのは損じゃ思いますよ!

雪山でしか見れない絶景があり、雪山でしか味わえない最高の経験が出来ます。雪山の白銀の世界は別世界です!

しかし、他3シーズ(春夏秋)とも一緒ですが、装備はしっかりしておきましょう。

装備をちゃんとしていれば、危険も避けれるし、そのぶん余裕も出来、楽しみもUPします!

その重要な役割を果たすピッケル(アイスアックス)

雪山ではなくてはならないアイテムです

じゃけど、ピッケルといっても探してみると、なんか色々ありますよね?

長さが違ったり、真っ直ぐだったり、曲がっていたり、、、、

これを言ってしまうともともこも無いですが、ベストな1本はあなたの登山スタイルによって代わってくるので、これが一番いいですよとは言いにくいですが、

私が今、最初の1本に買っておけばよかったなと思うタイプのピッケルを経験をもとに独断と偏見でご紹介します。

この記事で伝えること
  • ピッケルの使い方(役割)
  • ピッケルの種類
  • 最初の1本にお勧めするタイプは?
  • お勧めタイプのピッケル紹介

ピッケルの使い方は?

先ず、最初の1本を選ぶ上でピッケルがどうゆう使い方をされるのかを知っているほうがイメージしやすいので軽く解説。

最初にピッケルはこうゆう使い方をします;

杖(トレッキングポール)の役割:

杖(トレッキングポール)の役割

雪山を始められる方が最初にピッケルを使う一番メインの使い方ですかね、、、

しかし!私はこの目的を1番にしてピッケルは選びません。もしあなたが色んな雪山登山をしていきたいなと思っているならなおさらです。

あなたが春夏秋と登ってきた山には、岩場、鎖場や急斜面など無かったですか?

雪山にももちろん色んな場面が同じようにあります。

トレッキングポールを使うような緩やかなところや、トレッキングポールをしまって、よじ登っていくようなところも出てきます。

そのような場面でトレッキングポール使いますか!?

そんな岩場や鎖場、もしくは岩などが混合した急斜面や崖などを登る時に、トレッキングポールだしたまま登ってたら、邪魔すぎます。

とり回しが悪すぎて、逆に危ないですよ。

杖の役割メインで選ぶことはお勧めしませんが、そうであっても、私は少し短め(52cm~53cm)のものをお勧めします。

突き刺して支点としての用途:

突き刺して支点としての用途
出展:PETZLより引用
突き刺して支点としての用途
モンブランより

斜面を登る時や、斜面をトラバース(横移動)する時に雪面に突き刺して、登る補助的使い方をしたり、

斜面をトラバースする際は、斜面側にピッケルを突き刺しながら、支点として、歩行を安定させたり、滑落を防止するのに使います。

この使い方は雪山で多様することになると思います。

杖の役割に似た使い方ですが、この際もピッケルが長すぎると、取り回しが悪く、逆に使いにくいと個人的には思います。

何度も雪面にピッケルを突き刺し、抜き、突き刺す行為を繰り返すのに、ピッケルが長いと大変ですよ!?

長いほうが雪がやわらかく深く刺さってしまう時に楽なこともありますが、それより短いほうの利点のほうが多いと個人的には思うので、

そうであっても、取り回しのいい短めのものを私は選びます。

急斜面を登る時に2点を使う:

急斜面を登る時に2点を使う
出展:PETZLより引用
急斜面を登る時に2点を使う

少しレベルが高くなってくると、ただのハイキングではなく、急斜面を登ることになってくるかもしれません、

立って歩くのが危険な急斜面の場合は、斜面に対して這い蹲る格好で、ピッケルを立てて持つのではなく、寝かせて、この様にピッケルの刃(ピック)と、柄の下の先端(石突)の2点を雪面に付き立てることで、

安定して登っていくことが出来ます。

この際も、ピッケルが長いより短めのほうが使いやすいです。

アイスクライミング的な使い方:

アイスクライミング的な使い方
アイスクライミング的な使い方

見たことあるかもしれませんが、アイスクライミングでよく使用するような使い方ですね。

そして、より斜面がキツイ、岩場のような場所で、上の用途のように2点を突き刺すことが出来ない場合、

斜面というより壁に近いようなところを登る場合はこのような使い方をします。

伸びた腕のような使い方ですね。

刃の先端(ピック)を雪面に斧のように振り、突き刺して体を持ち上げたり、

刃を岩に引っ掛けて、体を持ち上げたりすることが出来ます。

この際も、ピッケルが長すぎると、取り回しが難しくて、疲れてしまいますし、逆に危険かもしれません!?

滑落防止に使う:

雪山を始める時に、ピッケルを持参する一番の理由がこれではないでしょうか?

滑落して斜面を滑って言ってしまった場合、

この様に胸元にピッケルを固定し、刃を雪面に突きたてることで、滑り落ちてしまうのを停止させたりするのに使います。

この際も、パッと!胸元にピッケルを持ってこようと思った時に、長すぎるピッケルだと何度も言いますがとり回しが悪いです(汗)

とり回しがよくても悪くても、先ず使えないと何の意味も無いですし、使えるようになれば、多少長かろうが短かろうが、特に問題なく使えるので、

ピッケルを手に入れたら、雪山講習やガイド登山でプロに教わるのが一番でしょう。

ピッケルの種類:

ピッケルの使い方が大体イメージ出来たと思うので、それを踏まえて、ピッケルの種類を見ていきましょう。

一般縦走用:

一般縦走用
出展:PETZLより引用

この様に、シャフト(柄)の部分が真っ直ぐなタイプですね。

メインの使用用途が杖としての役割なため、シャフトが真っ直ぐになってます。

他の用途(岩や雪&氷の急斜面での使用、アイスクライミング)で使用できないわけじゃないですが、形状や強度により、使い勝手が悪かったりします。

複合ルート(ミックスルート)用:

複合ルート(ミックスルート)用
出展:PETZLより引用

この様に、シャフトが少し湾曲しているタイプです。

複合ルート(岩、雪、氷、急斜面、アイスクライミング)で使用するため、色んなシチュエーションに対応出来る作りになっています。

特徴としたら、一般縦走用に比べシャフトが曲がっていて、短めのものが多いですかね。

アイスクライミング用:

アイスクライミング用
出展:PETZLより引用

氷壁を登るための、この様なカマキリの腕のようなタイプのものです。

凍った滝や、氷の壁を登っていくようなときに使われるピッケル。

頭のねじが何本か飛び出したころに、購入を検討しましょう!

最初の一本にお勧めするのは複合ルート用

私が最初の一本に購入するなら、最初から一般縦走用ではなく、複合ルート用のピッケルを購入します。52cm~53cmくらいのものが使いやすいと思います。

最初の一本にお勧めするのは複合ルート用

この様なタイプです。

一般縦走用のようにストレートなシャフト(柄)でなく、シャフトがこの様に湾曲しているものです。

石突の上のシャフト部分が持ちやすくなっていたり、場面に応じてホールドをサポートしてくれる、可動式のトリガーが付いていたりします。

最初の1本に選ぶ理由は単純で、色んな場面で一番使いやすいからです。

具体的な理由は下記3点:

  1. 杖に使うならトレッキングポールを使えばいい
  2. 杖以外の用途、急斜面を登ったり、雪壁や氷壁にピックや石突を突き刺して登る際は複合ルート用ピッケルの形状のほうが使い勝手がいい
  3. そんなテクニカルじゃなくとも、色んな山を登ることになるので、さまざまな場面に対応しやすい複合ルート用を最初から買うほうが長く使える。

杖用ならトレッキングポールで十分:

滑落の危険がないようなフラットな場所や、緩やかな傾斜ではピッケルを杖として使うより、トレッキングポールで歩いたほうが断然つかれません。

杖以外の用途では複合ルート用ピッケルの形状のほうがいい:

特に急斜面でピックと石突の2点を雪面に刺して、登って行く時や、

伸ばした腕のように、雪壁や氷壁にピックを斧のように振りかざして刺し登っていったり、

ピック(刃)を岩にかけたりする場面では、シャフトが湾曲しているほうが、使いやすかったり、楽に出来たりします。

また、可動式のトリガー(ハンドレスト)がついていたり、石突の上の部分が掴みやすく、グリップ力が上がるようになっていたりすることが多いので、このような用途の際には楽に使えます。

複合ルート用のほうが長く使える:

春夏秋シーズンの登山でも、もしあなたが、ハイキングだけでなく、岩場や鎖場、急斜面を登らなければならない山を登ってきたのであれば、

雪山でももちろん同じです。

そうなれば言わずとがな、杖以外のクライミング的用途でピッケルを使っていくことに絶対なりますから、それなら、最初から複合ルート用のピッケルを持っているほうが、

最初から、あなたが本格的なアイスクライミングに手を出すまではずっと使っていけるので、私は一般縦走用のシャフトがまっすぐのものより、複合ルート用のピッケルを最初から使うほうがいいと思います。

おすすめのピッケル(アイスアックス):

最初にお勧めするのはPetzl(ペツル)のサミテック 52cm

私も現在愛用している、フランスのクライミングメーカーPetzl(ペツル)の複合ルート用のピッケルです。

プロフェッショナルの高所作業用ギアからクライミング製品も手がけている信頼のおけるメーカーであり、

デザインもスマートでかっこよく、

このトリガー(ハンドレスト)も非常に機能的で実際の複合ルート登山の時はものすごく助けてくれます

私も愛用していて、サミテックのレビュー記事もあるので参考にしていただけたらと思います。

続いてはBlack Diamondのベノムアッズ

Black Diamond も信頼の出来るアウトドアブランドで、機能的にもデザイン的にも非常にいいものが多いです。

アイスアックスにおいても、個人的にはペツル推しですが、ブラックダイアモンドのアイスアックスも非常にかっこいいし、機能的に思います。

どちらでも、最初の一本、これからの相棒には申し分ないと思いますよ。好みの問題ですね。

最後に一般縦走用のアイテムも一応紹介

最初の一本として私は買いませんが、

私は春夏秋シーズンも鎖場や岩の複合する急斜面のようなところを登るような登山はしないし、雪山でも基本はテクニカルなところがほとんどないスノーハイク的なことがほとんどという場合には一般縦走用のもので十分です。

ペツル グレイシャー

ブラックダイアモンド レイブン

杖として使うことがほとんどだという場合には、このようなシャフトが真っ直ぐな、少し長め(55cm~60cm)くらいの一般縦走用のピッケルで十分ではあります。

使えるようになることが1番

私なら今最初の1本に買うなら複合ルート用のものを買うと紹介してきましたが、複合ルート用も一般縦走用も、やりやすいやりにくいがあるだけで基本的な機能は一緒です。

とはいっても、持ってるだけじゃ何の意味もないので、いざという時に使えるよう練習はしておきましょう

使えないのでは持っていっていないのと一緒です。

出来れば最初は雪山訓練の講習などのイベントにさんかしたり、ガイド登山でプロから学んだりする経験をするほうがいいと思いますよ!

ガイド登山で一つ上の経験をさせてもらうことで、色んなことも学べるし、技術の向上にもつながります!

後、トレーニングもして体力も付けましょう!

いい道具を使うことで無駄な体力消耗を防止することも出来ますが、体力をつけることで、余裕が出来、登山自体を楽しむことが出来るので、日々のトレーニングもしておきましょう!

関連記事:

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事